書籍のご案内(991110)
  『アイヌ資料目録』SPbアイヌプロジェクト調査団編

■CATALOGUE:AINU COLLECTIONS of the Peter the Great Museum of Anthropology and Ethnography, Russian Academy of Sciences
世界初公開のロシア科学アカデミー人類学民族学博物館所蔵アイヌコレクション一挙掲載■  
A4判 208ページ/ カラー32ページ/ モノクロ64ページ/
解説・目録112ページ/1998年刊    
コード ISBN4-88323-101-1  C3639    
定価 本体9000円+税

▼帝政ロシア以来、主にサハリン、千島で収集されてきた膨大な「アイヌ資料」が初めて公開・紹介される。サンクトペテルブルグにあるロシア科学アカデミーピョートル大帝人類学民族学博物館に長い間、眠っていた1890点のうち、1400点の貴重なアイヌ民族資料=衣服をはじめ、生活全般にわたる道具、ことにわざわざ作らせた住居のミニチュアや玩具など、今の日本ではすでに見ることができない数々の資料を、数年にわたる綿密な調査の結果、カラー図版・解説とともに紹介・掲載。
サンクトペテルブルグ・アイヌプロジェクト調査団編 調査団スタッフ=内田祐一/荻原眞子/古原敏弘/佐々木史郎/佐々木利和/出利葉浩司/中川裕/長谷部一弘


■朝日新聞 1998.4.1 「ひと」欄
編者のひとり荻原眞子さんのこと
ロシアに眠るアイヌ資料を記録した、それは、三十年越しの夢だった。
 
1995年夏、古都サンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー人類学民族学博物館。帝政時代から第二次大戦後に至る250年間、千島列島やサハリン、北海道で断続的に収集され、収蔵庫に埋もれていたアイヌ民族資料を目の当たりにした。  
日ロ両国の研究者ら15人を率いて5週間、安ホテルに泊まり込み、資料の調査、写真撮影に当たった。翌年の夏も作業を続けた。  
祭祀(さいし)具や狩猟具、食器、衣類など全部で約1900点。7割の資料には採集の時期と場所のデータがついていた。樹皮で編んだ帽子や、ミイラ化した鳥の頭が付いたイナウ(木を削って作った御幣のようなもの)はサハリンで集められた。北海道で見たことがな
いものだった。
「北海道中心だったアイヌ研究に広がりができました」  
資料目録は日英ロの3カ国語でまとめた(東京・草風館)。
日本のアイヌ研究を世界へ発信する狙いもある。  
千葉大教授、専門は北アジアの少数民族に伝わる口承文芸。初めはロシア文学に登場する
異民族にひかれたが、関心はフィールドワークのできるアイヌ文化に移った。 控えめだが、粘り強い。今回の資料の存在は60年代に論文で知った。モスクワ留学中の74年、博物館に掛け合った。
だが、「あなたはまだ正式な研究者ではない」と全容に触れさせてもらえなかった。あきらめきれず、何度も交渉を重ね、執念で調査にこぎつけた。頼まれれば、どこにでも出かけ、専門的な話をごくやさしく説明する。不便の多い調査中、スタッフのために手料理を作る気配りも見せた。 ロシアには、未整理の資料がまだまだ埋もれている。
「汽皀溜兇鰐餌科顕集Φ罎防垈跳腓任后L欧辰討い襪發里鯤ってはおけません」(寺田達雄記者)

                  

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