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 『書聖・金正喜評伝』
兪弘濬著/安宇植訳

■韓国最高の書芸家の初めての評伝。「秋史体」という独特の書体を創作した朝鮮書芸の巨人■

ISBN4-88323-153-9 C1023 Y6800E 体裁:A5判 392ページ 定価本体6,800円+税

金正喜(1786〜1856)は李朝後期の実学者、金石学者、書芸家、主な号は阮堂・秋史。清(燕京)の文化人との交流頻繁、影響を受ける。「秋史体」という独特の書体を創作した朝鮮書芸の大家である。「朝鮮の書聖」とも評されている。中国に赴き、燕京の書法の実事求是を学び、清新な書を韓国の風土にもたらした創造力と長い不遇生活(政争のため、55歳から約9年間を済州島の地で流配生活)が生んだ高雅な精神。この二つが一つになって彼の書が生まれた。

■本書の内容■
序章 遥かなるあの高い山
第一章出生と家門(一歳〜二四歳)
第二章 栄光の北京 六十日(二四〜二五歳)
第三章 学芸の研鑽(二五〜三四歳)
第四章 出世と家禍(三四歳〜五十歳)
第五章 阮堂旋風(五十〜五五歳)
第六・七章済州島での流刑時代(五五〜六三歳)
第八章 江上時代(六四〜六六歳)
第九章 北青流人時代(六六〜六七歳)
第十章 果川時代(六七〜七一歳)
終章 金正喜の死と没後の評価

■著者略歴■
1949年ソウル生まれ。ソウル大学美学科卒。成均館大学大学院東洋哲学科で芸術哲学を専攻し博士号を受ける。嶺南大学、国民大学を経て、現在、韓国文化財庁長、明知大学教授兼任。 邦訳『私の文化遺産踏査記』全3巻(法政大学出版局)

 

   

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