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 『関東地名物語』山田秀三著
谷(ヤ)谷戸(ヤト)谷津(ヤツ)谷地(ヤチ)の研究

■「谷」地名の徹底的踏査。山田秀三流日本語地名研究法。
古代関東の地名が見えてきた。実際に現地に行き、古老の話に耳を傾け、土地の香りをかいで丹念にひとつひとつの地名を吟味・解明―それが山田秀三流の地名研究の真骨頂である。

ISBN4-88323-058-9 C1025 A5判164頁 1990年刊 定価 本体2000円+税

〔目次〕
第一編「谷」地名の略説
1、ヤトとヤツは同義語だった。ヤもその仲間らしい 2、夥しい数の地名であった 3、東(あづま)言葉だったらしい 4、谷の字を当てた各種地名 5、ヤト、ヤツの語義―時代により変遷したらしい(1)湿原説(2)農村時代のヤト、ヤツの語義(3)都市化してからの語義 6、ヤ(谷)の語義 7、ヤチ(谷地)地名の語義 8、ガイド、カイトの話 9、アイヌ語説は賛成できない 10、関東地方内の分布略図(1)ヤ(谷)
(2)ヤト(谷戸、谷)(3)ヤツ(谷津、谷)(4)ヤチ(谷地) 11、もともとの言葉?  

第二編 地域別の記録
一、千葉県   
(1)桜井谷(2)西谷、中郷谷、上郷谷、竹谷(3)富津市のヤツ(4)船橋の古図の二つのヤツ(5)ヤツが千葉県に夥しくあったこと(6)ヤトも僅かながらあること
二、神奈川県  
(1)鎌倉の谷(2)金沢のヤツ(3)大船のヤト(4)横浜市もヤト地帯だった(5)三浦半島のヤト(6)藤沢のヤト(7)県内の地名分布概略
三、東京都
(1)江戸の谷(2)東京の街中のヤト(3)東京都西   部のヤト(4)東京都内のヤツ(5)ヤチ、カイト
四、埼玉県
(1)ヤトがはっきりしなくなっている(2)貝戸、皆戸等の地名(3)熊谷という地名(4)ヤツ地名が案外にあったこと
五、群馬県  
(1)地名概略(2)ヤチ(谷地)地名(3)ヤツ(谷津、谷)地名(4)群馬児のカイト地名(5)カイト語義の各説(6)群馬のヤト(谷戸)地名
六、栃木県  
(1)地名分布の概略(2)ヤ(谷)(3)ヤツ(谷津)(4)ヤチ(谷地)(5)ガイトとガヤト(7)栃木県と 群馬県の地名の差
七、茨城県
(1)ヤツとヤの語義(2)『角川地名大辞典』の地名採録数(3)『常陸国風土記』の夜刀(ヤト)(4)ヤチ地名(5)カイト系の地名

 

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