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 『病になる・病が治るということ』山下 剛 著

■本当に治りたい人のために
おのれの生命(魂)が輝き、そのことに満足してこそ、ストレスも、病も、不幸も、死の不安もなくなるのです。毎日毎日を充分燃焼し尽くすからこそ、きれいな灰になってゆけるのです。――このように人を導けたら、私は医療人として本望です。

私の起源(カミ)を信じて
私の身と心をいつわらず
なるべく、精一杯に
なるべく、怒らぬこと
なるべく、将来のことを心配せずに
なるべく、成りゆきにまかせて
なるべく、呑気に
なるべく、陽気に
なるべく、楽しみ 喜び
なるべく、にっこり笑うこと

〔目次〕
序章
話が通ること/大自然という「カミ」/運命というもの/カミを信ずる/ホリスティツク医学/減らない病気/花粉症からの解放/伝染病にかかるとは
一章 宇宙世界と医療
地域各々の医療/「つくる」/「うむ」/「なる」/神女になるイザイホー/閉鎖系のエントロピー論/開放系の生命体/イデオロギーからコスモロジーヘ/生のなかにある死/西洋と東洋の科学の差/身心一如の世界/うつり、かわり/むすび/根元的イノチ
二章 健康と病
健康と病気/心身のバランスと環境/新陳代謝/「ホロン」という概念/山下塾/全体と部分/ストレス/警告としての病/「治さない」医者/ボケの周辺/間違った日常生活/経験からくるもの/腑におちる/自らが癒される/病人に親切にすること/「聖」をもとめて
三章 食養のすすめ
ホメオスタージスの存在/食養への転機/ほんとうの合理とは/食養のすすめ/『食生活の革命児』/栄養の誤解/「身土不二」の食生活/「一物全体」の食/米/塩/水/よく噛むこと/少食/米文化と小麦文化/身体のバランス/気の交流/治にいて乱を忘れず
四章 心と病とエネルギーと
余計な知識はかえって邪魔なものだ/恋愛に勝てなかった医療/気持のもちようで痛みは和らぐ/事業の心配が身体を左右する/エネルギー代謝の不調から病気になる/余分のエネルギーにふりまわされる脳/白隠さんの病気に対する考えかた/自分と自然がバイブレーションを起こす/西欧における自己実現のための闘争/精神免疫学が教ぇるもの
五章 イノチとホメオスタージス(自己治癒力)
禊で出会った「拡がる自己」/根元的イノチに気づき、生かすこと/症状を後押ししてやる/エネルギーの凝縮が病気である/心にバイブレーションを!/身体のひずみを修正する/エネルギーを発散させる/生命力の強さを信ずること/周りの状況に左右される魂/ストレスに屈服する弱い人たち/余計なエネルギーが凝縮を起こす/宇宙・自然と同調すること/イノチを取りまくホメオスタージス
六章 死を受けいれる
人間存在は意識エネルギーの表現/すべての生き物は必ず死ぬ/死を受けいれる/生きることの喜び/楽しい人生を送る
付録白隠「遠方より病僧に送りし書」(『縁羅天釜』より)

信濃毎日新聞 1992.11.05
臨床医による“元気読本”

ホリスティツク(全的)医学の観点から「病」をとらえ直しし、新たな健康観を提示する心と体の〃元気読本〃。東洋・西洋医学の枠にとらわれない具体的な治療の手立てを、第一線の臨床医が興味深く紹介する。ホリスティツク医学は、人間を部品の総体としてではなく、大自然の万物と同調し合いながら存在する体・心・気・霊性一体の生命体と考える。病とはその同調を失った警告反応であり、自然治癒力を原点に自らライフスタイル(生き方)を改善していくなかで自己治療していくことが大切だと指摘する。玄米菜食を柱にした食養についての解説もあり、健康は医療者任せの風潮に猛省を促す。
 

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